スポンサードリンク
お香は聞くものってホント?
お香を聞く。 ←何言ってんの?
えっ、お香って、音楽のことではないよねぇ?
聞くって何を聞くものなの?
などなど・・・そんな疑問を持たれた方も何名かいらっしゃるのではないでしょうか。
お香(こう)を聞(き)く・・・この言葉の意味について、謎解きをしていきましょう!
お香を「聞く」とはどういう意味?
匂(にお)いを嗅(か)ぐ・・・これが一般的な言い方になりますね。
お線香やお香の世界は、雅やかな文化から発展してきました。
室町時代から伝えられたとされる「香道」です。
匂いとは言わずに、香りと表現します。
嗅ぐ、というと、クンクン嗅ぐ、という表現が連想される感じがしませんか?
香とは、静寂の空間で、静かに香を焚き上げ、数人で香炉を廻して、香りを楽しむものです。
このとき、「聞く」という言葉を用いるようになりました。
人間の持っている感性・感覚を研ぎ澄ます世界・時間でもあります。
お酒などを試飲するときに「利き酒」と言ったりしますが、その行為と全く同じことなのです。
お香を聞く=聞香(もんこう)
なにも難しい言葉でもなく、複雑な意味があるわけでもありません。
多彩な表現が出来る日本語の寛容さも素晴らしいと感じます。
お香を聞くには「五感」が大切
心静かに、香を聞き、香を味わう。
香の種類や名称、香の組み合わせ・順番をあてて楽しむ香道。
五感を研ぎ澄ます静寂な時間の中で、「五味(ごみ)」を感じ取ります。
甘(あまい)・苦(にがい)・辛(からい)・酸(すい)・鹹(しおからい)
これら五味を感じながら、お香を聞く。
そして、どんな香りだったのか、身体全体でイメージを創る。
様々あるお香の香りを聞き、コレと思う香りを追い求めていく。
同じ伽羅でも、その時の自分の体の調子で違う香りになることもあります。
火種の熱さが足らずにかすかな香りしか出なくて、よくわからない場合もあるでしょう。
その時の香り、雰囲気、周りの風景と共にイメージとしてインプットし、自分の感覚に取り込めたら、お香を聞くことが出来たのだと、そう感じ取っていいものだと思っています。
日本人はいつの時代も流行りものが大好きです。
飛びついては熱中しますが、いつしかパタリと忘れ去るのも得意な人種です。
アロマテラピーといえば香りのことと、誰もが判る物です。
ストレス社会の現代ですが、街のあちらこちらで、さまざまな香り・匂いが存在します。
匂いの無い世界は無いのかもしれませんね。
気持ちを和ませるもの、リラックスさせてくれるもの、アロマの無い日本はもはやありません。
精神文化、伝統文化としても、“洋のアロマ”と共に「和のお線香・お香」も香(かぐわ)しい、素敵な文化として、香りの世界をもっと楽しく遊んでみてはいかがでしょうか!
スポンサードリンク
関連ページ
- 選び方
- お香には様々な選び方や注意点があります。お香の選び方は大きく分けて2つです。ここではお香の選び方についてご説明します。
- 使い方
- お香には様々な使い方や、それに対する注意点などがあります。ここではお香の使い方についてご説明します。
- 初心者
- お香の初心者の方は、どんなお香を選んでどのように使えば良いのかについて迷うことも多いでしょう。ここでは、初心者の方に向けて、お香の活用法や注意点などを書いていきます。
- お香と線香の違い
- お香とお線香の違いについてご存知ない方は結構多いと思います。ここでは、お香とお線香の違いについてご説明します。
- 作法
- お香の作法などという言葉を使うと、驚く方も多いと思います。ここでは、お香の作法についてご説明します。
- 注意
- お香にはいろいろと注意すべき点があります。ここでは、お香における注意点についてご説明します。
- 火をつけない
- お香には火をつけないものがあるのをご存知でしょうか?ここでは、火をつけないお香についてご説明します。